西へ、東へ、北へ、南へ。さまざまな地を結び、人や物を運ぶ鉄道の安全運行を支えるふたりが、働くこと、仕事と育児のバランスなどについて、思いの丈を語りました。
安藤 香織
営業本部 営業戦略室 主任
2001年入社
営業担当を経て受注売上等の管理部門を担当。小学生の子供が一人。
山本 智子
業務部 人事課 主任
2001年入社
設計、営業を経て、現在は人事担当。小学生と保育園の子供が二人。
てつでんの魅力
人々の生活に関わる鉄道総合電気メーカーで働いている誇り
お二人がてつでんに入社した時の印象は?
安藤 入社初日からとても居心地が良かったことを覚えています。
山本
私はてつでんに入社して「アットホームな雰囲気の会社だな」って思いました。例えばBBQなどのレクレーションをしたり、休みの日にみんなで集まって野球をしたりしていました。強制ではないのにみんな集まってくる、そんな印象でした。
私たちが入社した頃は女性社員も少なく、結婚や出産で退職するという雰囲気がありましたが、今は産休育休を経た復職率が100%になり、年齢層も幅広く在籍しています。
採用といえば、お二人はどのような経緯で就職を決めたのですか?
山本 父が鉄道関係で働いていたのが大きな理由ですね。
安藤 私は特に業種を絞らずに就活していたのですが、自分とかけ離れた業界はピンと来ないなぁと思っていたところ、この会社が目に留まりました。「鉄道に携わる会社なら、自分の生活にも直結しているし、直接的じゃなくても社会に貢献もできる。やりがいを持って働けそう」と感じて決めました。
山本 鉄道関連の会社といっても幅広いので、周囲から「何をしている会社?」って聞かれた時に、「鉄道を安全に運行するための機器や装置を作っている」と言っています。
安藤 会社が変わった当初は慣れないことの連続でしたね。
山本 そう!鉄道って規模が大きいから沢山の人や仕事から成り立っているので、私が関わっていることはごく一部です。でも、私の働きが誰かの役に立って、最終的にたくさんの人を運ぶことにつながっている。そう考えたら、うれしいですね。
やりがい
仕事を通して自分自身の成長を感じられる
現在は、どんな仕事を担当していますか?
安藤 営業本部営業戦略室で受注売上目標の設定や管理、販売実績等の分析、データ管理などを行っています。育休前までは、ルーチンワークをこなす事が多かったのですが、数字の出し方、考え方、資料の見せ方、また、それらについて「自分の言葉で語れるようになりなさい」といったミッションも与えられるようになりました。最初は悪戦苦闘で、ゴールも見えない状況で必死にもがいていました。
山本 顔つきが違うなと、そばで見ていても思いましたね。
安藤 上司から丁寧に指導いただいたのですが、今まで経験もなく、自分なりの視点を持たなくてはいけない。でも、どうしていいのかわからないのが悔しくて。でも今振り返ると、そのおかげで「これは自分の仕事だ」という自覚を持てたと思います。自分で組み立てられるようになった時は自分自身の成長を感じましたし、それに、仕事を楽しい!と思えるようになりました。
山本 安藤さんは一貫して営業本部所属ですが、私はいろいろな部署を経験しています。 3年前の育休復帰後から人事に携わって、この春から大卒・高卒の採用に携わるようになりました。
安藤 いつも親切で人の事を放っておけない山本さんなので、人事の仕事はぴったりだと思います。
山本 採用はその人の人生を左右するので責任重大ですから、採用する側も人を見る力を鍛えなくてはいけません。採用する側の自分自身もブラッシュアップする必要があると感じています。今までの業務内容と比べると採用業務ではとてもやりがいを感じています。就職してから自分なりに頑張って仕事に取り組んできましたが、今までの頑張りが霞むぐらい、今年は全力で挑んでいますね。
初めての職務に加え、今年はコロナ禍。慣れないことが多く苦労もあったのでは?
山本 はい。初めてオンラインで面接を行いました。就職希望者の適性や特徴などを次の面接官に的確に伝えなくてはいけないので、「自分の軸を決めることが大事」という上司の言葉を支えに、面談では一人ひとりとじっくり向き合うよう心掛けました。仕事をしていく上での厳しさも感じますが、充実感は大きいです。
ワークライフバランス
自分の人生だから、仕事も生活も大切
お二人は産休、育休を経て職場復帰されてます。
山本 もう一人いる同期が会社初の産休育休を取ったことがきっかけですね。
安藤 会社が好きで仕事も楽しいから、辞めたくなかったんです。でも子どもを育てながら働くのは想像以上に大変でした。個人的には、出産前でお腹が大きい時期と育休明けが心身ともにいちばん辛かったです。
山本 私は、出産前に体調がすぐれない日が続いて休職し、育休明けに復帰したと思ったら子どもの入院でまた休んで。小さい頃は子どもの急な体調不良で休むことも多かったし、毎日綱渡りでした。両立できるの?ってずっと悩んでいました。
安藤 私も同じような状況だったからよく相談しあっていましたが、具体的に悩みを話せる仲間がいるという心強さがありました。
山本 安藤さんががんばれた理由って何?
安藤 周りの人に恵まれたからかなぁ。出産前や育休明けに会社で嫌な思いをしたことがないんです。むしろ、気遣ってくれる環境で。自分を受け入れてくれる周りの配慮をありがたく感じ、だからこそ両立が難しいからと辞めるわけにはいかないと思って頑張りました。それでも育休明けは環境に慣れるのにとにかく精いっぱいでした。
山本 わかる!私も1年職場離れたら、感覚を取り戻すのに大変でした。
安藤 そう。職場の人は、以前と変わらない感覚で接してくれますが、何か聞かれても即答できない。自分に対して「前は出来てたのになんで?」って。それが悔しくて、1年分を取り返すのに必死でした。
これからの私
社会人として人として前向きでいたい
今後の抱負をお聞かせください。
山本 会社にいる時間って、1日の大半を占めますよね。その時間を嫌な時間と感じるのは残念だと思うんです。人事課としては、社員みんなが働きやすい職場にしたい。そのためには、まず自分自身が今まで以上に会社のことを好きになり、ここで前向きに過ごしたいと思えるようにしていこうと思っています。自分が心からそう感じていないと、いくら周囲の人に働きかけても響かないと思うんです。小さなことからでいいので、周りの人に波及するように心がけながら働きやすい職場を作っていきたいです。
安藤 私は仕事を通してスキル的にもメンタル的にも成長していきたいです。どんな業務でも無駄なことはない、自分を成長させてくれるものだと考えているので、やる前からできません、とは言いたくないんです。かと言って、全部を鵜呑みにするわけではありません。きちんと答えてくれる会社なので、疑問を感じたら投げかけます。そういうことも含めて、成長があると言えるのだと思います。挑戦し続ける、そんな気持ちで毎日仕事に向き合っていきたい。この会社なら、それができると思っています。