てつでん博物館
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オツシログラフ
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鉄電製「オツシログラフ」

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製造銘板

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リサージュ図形

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CRT(3KP1)

 国鉄OBの方から旧「鉄道電機産業株式会社」製の真空管式オシロスコープを提供されました。現在のデジタルオシロとは全く違う趣で、昭和30年代の雰囲気いっぱいです。

前面上部には、「オツシログラフ」「TETUDODENKISANGYO.KK」と刻印してあり、製造銘板には 製品名「オッシロスコープ」形式「K2」、電源周波数「50/60c/s」、NO.「203」、電圧「100V」、消費電力「  VA」、昭和34年9月製造、「鉄道電機産業株式会社」とあります。(消費電力は空白でしたが、実測値は約400VAでした。)昭和34年といえば東海道新幹線以前であり、当時の信号関係でオシロを使用する必要があったのは、A車すなわち「A型車内警報装置」の試験調整用ではないかと思われます。

地上装置の送信機には出力管にはかの有名なUY-807が使われ、ドライバー管には12AU7や12AX7が使われており、出力波形や受信波形の観測にオシロスコープ が使われたのではないかと思われます。本器の主要な使用部品は、ブラウン管が「マツダ3KP1B5003」、水平増幅、垂直増幅が12AU7(NEC)、鋸歯状波発生管が6X4(マツダ)、6C4(NEC)、高圧整流管が1X2B(Toshiba)、VRは昭和34年8月COSMOSRV35B4R (TR-351) 250kΩ Y、コンデンサーは JIS C6438 JCP-BMN-BIAG504V 0.5μF 1000WV 1959、です。

長年冬眠状態であったため、電解コンデンサー等の破壊防止のため、スライダックで徐々に電圧を印加したところ、辛うじて息を吹き返しました。3KP1のCRTは問題なく綺麗なグリーンの軌跡を描いてくれます。如何せん水平、垂直増幅や鋸歯状波発生回路が不安定でまともな波形を観測できませんでしたが、X,Yへの直接入力でリサージュ図形を描かせることはできました。

画面を見易くするためのフードはリング状のベークライトをタケノコ状に組み合わせたもので引き出して使うようになっています。現在このような加工品を使えば莫大なコストが掛かるのではと思われます。

ケースの底を見ると何かの測定架に収容して使用したと思われる嵌め込み金具がついています。新幹線の移動測定架の様なものが存在したのでしょうか?輝度調整と焦点調整のVRはCRTのソケット直近に置くため、前面パネルから長いロットとセラミックのカップラーを介して回しています。トランス類はCRTへの磁界の影響を少なくするため、鉄板のシャーシー内に隠し、CRT自体も鉄板の筒でシールドしています。
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底 部

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内部配線

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CRTソケット部

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CRTシールド部

株式会社てつでん